音響パワー・インテンシティ測定システム |
音響パワーレベル、および音響インテンシティを測定するためのシステムです。機器の低騒音化に対する要求が厳しくなってきている現在、従来までの騒音レベルの測定だけではなく、音響パワーレベルや音響インテンシティを測定することが重要になってきています。
測定は、次のような手順で行います。まず、無響室の床にベニヤ板を敷き詰めて半無響室とし、そのベニヤ板上、室の中央に被測定物(最大寸法1m)を設置します。無響室天井に付設している3次元マイクロホン移動装置を用いて、被測定物の周囲(半球面または直方体面)数点での音圧を測定します。なお、音響パワーレベルの測定時は普通のマイクロホンを用いますが、音響インテンシティの測定時はインテンシティマイクロホンを用います(⇒ マイクロホンのページ)。測定した各ポイントの音圧から、音響パワーレベルや音響インテンシティを計算します。本システムは、この一連の測定・計算という流れを、コンピュータで制御して自動的に行うことができます。
音響パワー測定システム
適用規格 | ・JIS Z 8732-1986 (無響室又は半無響室における音響パワーレベル測定方法) ・ISO 3745 (Determination of sound power levels of noise sours-Guidelines for the use of basic standards and for the preparation of noise test codes) |
測定方法 | ・音圧法−I(半自由音場法) ・音響インテンシティ法 ※測定音場(試験室)は半無響室(無響室の床にベニヤ板を敷設する) |
測定面および 測定点数 |
・半球面の場合:10または20測定点 ・直方体面の場合:9または17測定点 |
システム構成 | ・1/Nオクターブバンドリアルタイムアナライザー ・デュアルチャンネル騒音・振動解析装置 ・コンデンサーマイクロホン(1/2インチ) ・3次元マイク移動装置 ・ソフトウェア、コンピュータ、プリンター、その他 |
測定周波数範囲 | ・100〜10kHz (1/3オクターブ、21バンド) ・125〜8kHz (1/1オクターブ、7バンド) |
測定項目 | ・平坦特性音響パワーレベル ・A特性補正音響パワーレベル ・1/1オクターブバンド音響パワーレベル ・1/3オクターブバンド音響パワーレベル ・指向指数 ・指向係数 ・各測定点の音圧レベル ・平均音圧レベル |
測定可能 最大寸法 |
0.5×0.5×0.5m以下 |
3次元 マイクロホン 移動装置 |
タッチパネルコンピュータによる5軸(X、Y、Z、θ、λ)自動制御 移動精度 ・移動軸(X、Y、Z)は±5mm以内 ・回転軸(θ、λ)は±3°以内 |
音響インテンシティ測定システム
適用規格 | 未規定 |
測定面および 測定点数 |
音源を囲む平面(直方体、立方体などの平行六面体の5つの測定面)を最大200測定点まで測定 ・3方向測定:600点以下/1測定平面 (1次関数表示時) ・2方向測定:600点以下/1測定平面 (1次関数表示時) ・1方向測定:600点以下/1測定平面 (1次関数表示時) |
システム構成 | ・1/Nオクターブバンドリアルタイムアナライザー ・デュアルチャンネル騒音・振動解析装置 ・音響インテンシティプローブマイクロホン(1/2インチ、1/4インチ) ・ 3次元マイク移動装置 ・ソフトウェア、コンピュータ、プリンター、その他 |
測定周波数範囲 | 50〜10kHz ・50〜1.25kHz (1/2インチ、スペイサー=50mm) ・200〜6.3kHz (1/2インチ、スペイサー=12mm) ・200〜6.3kHz (1/4インチ、スペイサー=12mm) ・400〜10kHz (1/4インチ、スペイサー=6mm) |
測定項目 | ・コンター線図(等レベル線図) ・メッシュ線図 ・ベクトル線図 ・音響パワーのランキングテーブルとグラフと寄与率グラフ (任意の狭帯域または広帯域周波数、1/1または1/3オクターブバンド、 正と負方向のオーバーオールなどにおいて演算して表示する) |
3次元 マイクロホン 移動装置 |
タッチパネルコンピュータによる5軸(X、Y、Z、θ、λ)自動制御 移動精度 ・移動軸(X、Y、Z)は±5mm以内 ・ 回転軸(θ、λ)は±3°以内 |
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