周波数分析器

 騒音や振動の測定から詳しい情報を得て、その原因を探したり、低減対策の方法を検討するためには、測定波形の中身、すなわち周波数成分を分析することが必要となります。その周波数分析を行うための機器が、周波数分析器です。

 周波数分析器は、分析する帯域幅(バンド幅)の違いにより、大きく2つに分類されます。1つはオクターブ分析器に代表される定比帯域幅分析器と呼ばれるものです。もう1つはFFTアナライザに代表される定周波数幅分析器と呼ばれるものです。

 前者の定比帯域幅分析器は、分析するバンド幅の上限と下限の周波数の比が、帯域によらず一定になります。つまり、低周波帯域ではバンド幅が狭く、高周波帯域ではバンド幅が広くなります。周波数軸を対数目盛で表示すると、バンド幅が等間隔になります。

 後者の定周波数幅分析器は、ある周波数の幅の間に成分がどれだけあるかを示す方式のもので、どの周波数帯域においてもバンド幅は同じになります。

 したがって、前者と後者では、同じ音や振動の波形を分析しても、まったく異なった分析結果になります。

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