オクターブ分析器 |
オクターブ分析器は、周波数分析器の1つです。音や振動の周波数分析を行う機器として、FFTアナライザとともに頻繁に利用されます。FFTアナライザが細かい周波数成分(スペクトル)の分析を行うのに対し、オクターブ分析器は、特定の帯域だけを通過させるフィルタを多数持っており、各フィルタ(バンド)を通過する音や振動の大きさを測定します。通常バンドの幅は、1オクターブか1/3オクターブを用います。
一昔前のオクターブ分析器と違い、最近のオクターブ分析器はデジタル化がすすみ、リアルタイム分析と呼ばれるように、分析対象とする周波数範囲内の全バンドを同時に測定・表示することが可能です。
人間の音や振動に対する感じ方は、オクターブ分析結果と非常に相関が高いと言われています。つまり、人間が介在した環境の音や振動の測定・評価を行う場合には、スペクトル分析よりも、オクターブ分析を行う方が適していると言えます。実際オクターブ分析器は、音質の評価や改善、環境音の分析などに多く用いられています。また、材料の吸音特性や遮音特性も、通常オクターブ分析器を用いて測定した1/3オクターブバンド分析結果で示されます。
周波数分析器 ⇒ 用語集を参照 |
保有機器
1/N・オクターブバンド・リアルタイム・アナライザー
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