■ ニューセラミックス懇話会バイオ関連セラミックス分科会
第68回研究会「医療を支える機能性セラミックスの開発と抗アレルゲン性の評価」
セラミックスを何かと複合させると新たな機能を付与できます。その発想からアパタイトに酸化チタンと銀を複合させた機能性複合材料の研究開発が行われ、いくつかの製品が実用化されています。これら製品は細菌・ウイルス・アレルゲン等のタンパク質を吸着分解できるため抗菌材料として衣食住に加えて医療にも貢献しております。また、このような抗菌性材料の開発には抗アレルゲン性の評価などが必要になります。さらにこの測定方法の確立により、アレルゲン暴露を減らす様々な対策の客観的評価が可能になりました。今回は、実用化されている抗菌性材料の開発秘話と抗アレルゲン性の評価法についてご講演頂きます。 多数のご参加をお待ち致しております。なお、ご参加いただける場合は、申込書(Wordファイルをダウンロード)に、必要事項(氏名、会社名・所属名、部署名、連絡先(電話番号、E-mailアドレス等) ならびに会員種別)をご記入の上、事務局までFAXもしくは電子メールにてお知らせ下さい。
講演(1) (13:50~15:10)(質疑応答を含む) アースプラスの研究開発と商品化までの道のり 株式会社信州セラミックス 代表取締役 櫻田 理 氏 弊社はセラミックスと何かしらの複合材を用いて健康・環境・エネルギー・バイオ領域において機能を事業とするべく 39年前に生まれた会社です。1998年以降、医療分野の感染症対策分野に注力し、愚直にフィールドテスト、論文発表を重ねてきました。2007年以降は自社製品事業、ライセンス事業をスタート。コロナ以降には市場飽和も経験し、2021年に成長戦略を立案。補完とスモールイズサスティナブルを指針に未来を創造して参ります。 ―――――――――― 休憩 (15:10~15:30) ――――――――――
講演(2) (15:30~16:50)(質疑応答を含む) アレルギーを引き起こすアレルゲンと抗アレルゲン性の評価法について ITEA株式会社 東京環境アレルギー研究所 所長 阪口 雅弘 氏 アレルゲンは生体内でアレルギー反応を引き起こす物質(主にタンパク質)のことをいう。このアレルゲンの活性をなくすことができれば、スギ花粉も花粉症を引き起こすことがな くなる。近年、薬剤や機器を使用してアレルゲンの活性を減弱する研究が進んできた。本講演ではこのアレルゲンについての説明と、抗アレルゲン性を評価する方法について解説する。 |