■ 「バイオ関連セラミックス分科会」のご案内
近年、先端医療技術の進歩はめざましいものがあり、急速な高齢化の進展と共に、これまで以上に高度な医療技術の確立が期待されています。特にバイオマテリアルは、先端医療技術の進歩の担い手として研究開発の重要性が益々高まり、国家プロジェクトとしての産官学連携に代表される研究開発の基盤整備も進んでいます。 こうした状況下、2003年度、ニューセラミックス懇話会の中に「バイオ関連セラミックス分科会」が誕生しました。バイオ関連分野の研究は、国の重点研究領域の一つに位置づけられており、関西地区はその主要な研究地区になっています。ここで云うバイオ関連とは、既に実用化され広く臨床の場で使用されている人工骨用セラミックス材料を始め、最近注目のバイオチップ用セラミックス、有機―無機複合材料やハイブリッド材料等の材料分野、バイオミメティック法、ゾル−ゲル法等のニューセラミックス製造プロセス分野、薬剤徐放(DDS)や癌治療としての臨床応用分野等を包括し、広い範囲にわたりまして会員の皆様に、最新、最先端の研究動向や情報をご提供していく予定です。 会員には、既にセラミック人工骨を製造販売している企業にご入会頂きますと共に、バイオ関連セラミックスに関心ある企業、並びに官学研究者の方々のご入会を是非ともお願いいたしたくご案内申し上げます。既にご入会手続きをいただきました官学の研究者の中には、数名の医学界の先生がおられますので、今後医工連携した活発な活動の中から新材料創生、新たなビジネスチャンスの構築につながればと願っている次第です。 バイオ関連セラミックスにご関心のある企業、官学の研究者の積極的なご参加を、何卒よろしくお願い申し上げます。 分科会立ち上げの準備活動を行い、その後、バイオ関連セラミックスに関する研究会を開催し、ニューセラミックス懇話会の会員の皆様、並びにバイオ関連セラミックスにご関心のある方々、多数のご参加を頂き、大変ご好評を博しました。ご参考までにそのうち、153回ニューセラミックス懇話会研究会の議題を下記に記載させて頂きます。 分科会活動は、研究会を年3回開催し、会員の皆様にバイオ関連セラミックスの最新情報をご提供し、会員相互の交流、医学界と工学界との連携を計ると共に、産学連携の斡旋等を通じまして新たなビジネスチャンスの構築に役立つよう活動して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 【参考資料】 第153回ニューセラミックス懇話会研究会議題 ・セラミックスはバイオ関連分野でどんな役割を果たし得るか 京都大学大学院 工学研究科 教授 小久保 正 ・リン酸カルシウム系骨ペースト「バイオペックス」の開発 三菱マテリアル株式会社 生体材料事業センター 所長 竹内 啓泰 ・三次元CT画像データによる頭蓋プレートなどカスタムメードセラミック人工骨の設計と製造 ペンタックス株式会社 ライフケア事業本部 開発部長 小川 哲朗 バイオ関連セラミックス分科会の概要案内
1)名称:ニューセラミックス懇話会(NCF) バイオ関連セラミックス分科会 2)活動内容:骨・関節修復材料、人工心臓関連材料、歯科材料、内視鏡・カテーテル関連材料、動脈瘤塞栓材料、在宅医療関連材料、深部がん局所治療材料、医薬徐放材料、バイオチップ、抗菌材料料、DNA・タンパク利用デバイス、酵素利用セラミック合成プロセス、バイオミメティク反応によるセラミックコーティング・積層構造調製・パターニング・ナノチューブ合成、タンパク分離クロマトグラフィなど、生体および生物構成成分に関連したセラミックスを扱う。 ・講演会/研究会:年3〜4回(内1回はNCF本体研究会と共同開催いたします) ・ニュース(文献、雑誌、新聞記事紹介、会員意見等) ・共同研究の斡旋 (NCF本体では一般セラミックスについて、ほぼ同様の活動を行っています) 3)分科会会費 (企業単位でご入会される場合) 新規会員:5万円(分科会加入者はNCF会員といたします) すでにNCFにご入会の会員の場合は1.5万円の追加で分科会にご入会いただけます。 (参考)現NCF年会費は3.5万円ですので、上記分科会年会費を合算すると新規会員と同額になります。 (大学、官公庁、独立行政法人、公益法人等に所属されている場合) 個人単位で会員となります。 年会員:7千円(分科会加入者はNCF会員となります) すでにNCFにご入会されている個人の会員の場合は2千円の追加で分科会にご入会いただけます。 入会を希望されるかたは、入会申込書に必要事項をご記入の上、ニューセラミックス懇話会事務局まで郵便もしくはFAXにて送信されるか、同じ内容を電子メールにてお知らせください。 入会申込書(PDFファイル版)は、こちらをクリックしてください。 (ご覧になるにはAcrobat Readerが必要です。インストールされていない場合は、次のhtml形式のものをご覧ください。) 入会申込書(html形式)は、こちらをクリックしてください。 過去の研究会の演題、講師、および講演概要
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