地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

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先輩職員からのメッセージ(研究職)

繊維・高分子科 研究員

山下怜子(平成24年入所)
 

 

 

(1)今の仕事はどのような内容ですか。

 主に「ニオイ」に関わる仕事を担当しています。試料に含まれるニオイ成分やクレーム品の異臭の原因となるニオイ物質について、物質名やニオイの質等を、様々な分析装置を用い明らかにします。また、各種消臭・脱臭製品の性能評価業務も行っています。研究業務では、ニオイ物質と反応し色彩が変化する色素の開発を進めています。

 

(2)出所から退所までの平均的な一日の流れを教えてください。

 
〈ある1日の例〉

 9:00 出勤,メールのチェック,一日のスケジュールの確認etc.

10:00 お客様との技術相談。お客様のニーズを聞き出し、その上で解決策を提案します。

11:30 依頼試験(消臭・脱臭性能評価試験)を行います。お客様によって条件が異なる(臭気ガスの種類、○時間後の臭気ガス減少
      率を評価、等)ため、諸条件およびスケジュールを確認しながら行う事が大切です。

12:15 昼休み

13:00 研究業務を行います。合成した色素について、性能を評価します。

15:30 依頼試験の測定時間となったので、測定を行います。測定結果を基に、報告書を作成します。

16:30 研究業務にて得られた結果について、データの整理を行います。

17:30 残務整理の後,帰宅

 

(3)産技研のここが好き! 産技研だから出来る仕事とは? 

 第三者の立場として、さまざまな企業に関わることができるのが一番の魅力だと思います。また、各職員の専門性が非常に高く、横のつながりも強いため、一つの問題を解決するために他の職員とタッグを組んで問題解決に取り組みやすい環境があるところも良い点だと思います。直接お客様とお話しする機会も多く、お客様からの反応がダイレクトに返ってくるため、感謝の言葉等をいただいたときは、とてもやりがいを感じます。

   研究に関しても、自分のアイデアを実現するための知識等を得られる環境が充実しています。また、お客様のニーズ等を研究に反映させられる点も、産技研だからできる事だと思います。

 

(4)入所後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。

 研究において、合成した色素の評価結果について、予想していたものと違う結果が出たことです。なぜその現象が起きるのかを解明する過程で、それを行うための手法を試行錯誤していくことで、自分自身の知識や技術を深めるきっかけにもなりました。その後、研究の過程で得た知見を活かし、お客様の課題解決に貢献することもできました。

 

(5)産技研職員を目指す方へひとこと

 自分が学んできた専門分野を社会に活かしたいと思っている方、人と関わることが好きで、「人に(社会に)貢献できる研究者」になりたいと思っている方にはぴったりの職場だと思います。

 

 
 


金属表面処理科 研究員
斉藤 誠(平成26年入所)

 

 

 

(1)今の仕事はどのような内容ですか。

 私の所属する金属表面処理科は、めっき・スパッタリング・溶射などの表面処理技術、腐食防食・二次電池などの電気化学技術、金属の成分分析の3つの技術領域をサポートしています。私は二次電池材料の研究開発業務に従事しており、現在、金属空気二次電池の触媒開発に取り組んでいます。また、電池の評価に関連した技術相談にも対応しています。

 

(2)出所から退所までの平均的な一日の流れを教えてください。

 〈ある1日の例〉

9:00    出勤後、一日の予定業務を確認します。突発的に顧客相談が入ることもあるので、計画的に仕事を進められるように整理
      します。

9:15    朝礼。連絡事項や同僚の動静を共有します。

9:30    新規購入希望装置の提案書類を作成します。入所2年目でも自分が担当する技術領域については、上司・先輩と相談
      しながら装置の導入計画を立案します。

12:15 昼休み。同期の研究員たちと食堂で過ごします。何気ない会話から、問題解決の糸口が見つかることもあります。

13:00 技術相談のアポイントに備えて過去の相談内容の確認や、同席する研究員と事前の情報共有を行います。

14:00 技術相談のお客様が来所。この日は制御電子材料科の研究員たちと相談に対応しました。幅広い技術領域の研究員が力を
      合わせてお客様の課題解決に取り組むのが産技研の魅力です。

16:00 実験。この日は触媒の合成を行いました。合成した触媒はX線回折測定などの分析にかけます。汎用的な分析装置については
      ほぼ網羅されており、研究員が自ら操作します。習熟が必要な分析については、専門の研究員にお願いすることもあります。

17:30   実験の後片付け、翌日の業務整理を行って帰宅します。

 

(3)産技研のここが好き! 産技研だから出来る仕事とは?

 産技研の一番の魅力として「風通しのよさ」があります。私の専門は化学ですが、日常的に機械や金属、電気電子などの研究員と協力して研究、来所相談にあたっています。自分の専門分野だけではなかなか解決できない課題も、他分野の研究員と力を合わせることで、解決の道筋が見えることも多々あります。このような、総合力を活かした仕事の進め方は、多分野の研究員が在籍する産技研ならではと思います。

 

(4)入所後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。

 入所して約半年後に現地相談(企業の製造現場などを直接訪れ、現地で技術相談・指導を行うサービス)に同席しました。腐食分野担当の先輩職員が、ものづくり現場の問題点を速やかに見つけ出し、現場でも簡便に出来る対処法を指導されているのが印象的でした。ものづくりの現場では教科書どおりに行かないことも多々ありますが、理論を現場の問題に落とし込んで解決する応用力の必要性を強く感じました。

 

(5)産技研職員を目指す方へひとこと。

 産技研には多岐にわたる技術相談が寄せられ、複数の専門研究員が協力して課題解決にあたります。そのため、入所した直後でも担当分野の専門家として課題解決に加わることもあります。責任は大きいですが、日々学びながら仕事を進めることのできる職場です。