地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

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理事長挨拶「第103回全国公設鉱工業試験研究機関事務連絡会議」



 103回目の全国公設鉱工業試験研究機関事務連絡会議の開催、誠におめでとうございます。僭越ながら、今回の幹事機関として一言ご挨拶を申し上げます。

 さて、夏の熱気も和らぎ、大分過ごしやすくなって参りました。が、一向に経済状況は和む様子はなく、それどころか、不安定な変化が懸念されています。欧州のPIIGSと言われるポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインなどの財政危機による不安がその原因と言われていますが、一向に解決の切り札が示されているようには見えません。
 それに加えて、国内の政治的な動きも先行きが不透明で、一体日本はどうなっていくのか。衆議院解散総選挙や政党の再編成などと話題には事欠かない毎日です。3.11の大震災と、続いて起こった原発事故への対応など、本当の指導者、リーダーが居なくなったと言われつつ無為に時代が流れていくようです。
 
 そして、ついに、領土と領海問題が、厳しい形で中国や韓国から突きつけられてまいりました。ナショナリズムの復活・国家エゴによる不幸な将来結果を生み出さないよう英知の結集が、今こそ必要とされています。
 
 その間、中東でも、シリアでの日本人ジャーナリスト死亡、大規模な反米デモの高まり、イランの核疑惑に対するイスラエルのきな臭い対応の可能性などが加わり、折角気候が和らいできたのに、世界の状況、国内の状況は、激しく緊迫した目まぐるしい動きとなっています。
 
 このような国内外のカオスに近い状況の中でも、日本国内至る所、公設試殿におかれましては、各地域の企業の産業活動やものづくりに対して、地道な、ねばり強い支援を進めておられます。人々の安定的で幸せな生活を実現する国内経済の活性化、国力の向上、国家の安全保障は、何だかんだと申しましても、この日頃からの公設試の活動しか、確実な戦いにはならないと確信します。従って、皆様方の日頃のお仕事・活動に対して、敬意を払いたいと思います。
 
 ところで、大阪では、我が大阪府立産業技術総合研究所が、この4月1日に地方独立行政法人として新出発を果たしております。私は、この新出発に際して、中小企業へのソリューション型の支援、すなわち、人材育成から研究開発、そしてその成果をビジネスにつなぐ課題解決型の提案支援を目指すことと、このために、大学や公設試、企業、行政機関との連携体制の構築を目指すオープンイノベーションの実現に努力することを宣言しました。
 大阪府直営の機関から地方独立行政法人に変わったことの意味を、追求していきたいと考えているところです。
 
 さらに、これに加うるに、大阪市立工業技術研究所との統合に向けた準備も進めており、関西のものづくり企業にとっても、公設試との関わりとして大きな転換点に差し掛かっていることは間違い有りません。
 統合に期待されていることは、現状維持ではなく、顧客である企業と産業にとって、更なる活性化、技術の向上、雇用増大を含めたスパイラルアップのシナジー効果で有ります。このために「スーパー公設試の実現」を目標に掲げております。
 
 私にとりましては、このようなタイミングに今回の事務連絡会議がございますことにつき、この転換期に合わせた議論の中から、スーパー公設試の実現について、参考になる有効な意見・情報が得られると期待をしています。
 スーパー公設試と大きく旗を掲げても、詰まるところ、実務から見た具体的な議論が無ければ、砂上の楼閣になりかねません。そういう意味でも、本日の事務連絡会議に期待をしております。
 
 最後になりますが、今日、明日と本会議幹事役としての我が産技研スタッフに対しまして、どうぞ遠慮無く、どんなことでもご用命下さるようお願いして、ご挨拶に代えさせて頂きます。
 有り難うございました。
平成24年9月26日

地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
理 事 長  古 寺  雅 晴