地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

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理事長挨拶 「新生!産技研テクノフェア」

 
 
 本日は、「新生!産技研テクノフェア」にご来場いただきましてありがとうござます。
 
 今年4月1日から当研究所は地方独立行政法人として新たにスタートしましたが、これを機に多くの方々に当研究所を知っていただけるよう、このテクノフェアを企画いたしましたところ、たくさんのお申し込みをいただきました。
 午前中の内覧会も盛況でしたが、この記念イベントにも松井一郎大阪府知事をはじめ、たくさんの来賓の方々をお迎えすることができ、満員御礼の状況に主催者としまして、嬉しく思っております。ここで心からお礼を申し上げます。
 
 さて、私は当研究所の初代理事長となりますが、産技研の地方独立行政法人としての新たな出発にあたり、民間からのトップ登用という方針の知事の任命を受け、4月1日より着任いたしました。
 
 それまで、私は日立造船という会社で様々な製品の研究開発を実施してまいりました。研究者としての立場から、後半は研究所長、さらに事業・製品開発本部長や技監という技術経営の役割をも歴任いたしました。
 業績が大変厳しい時期に、製品開発現場のトップを経験したわけですが、「顧客視点の開発テーマは何か」や、「企業の将来の事業・産業を見据えた研究開発はどうあるべきか」ということを必死に考え抜いてまいりました。
 その経験・知見を活かしながら、産技研が中小企業のものづくりを主体的に支援するための変革の口火を切っていきたいと考えています。
 
 さて、産技研は先ほど申しました通り、今年度から地方独立行政法人化を果たしたわけでございますが、設置者たる大阪府からお示しをいただいている中期目標では、これまで以上に企業のニーズへの迅速かつ弾力的な対応や、自律した運営が求められていると認識しております。
 これを受け、4年間の中期計画と平成24年度の年度計画をベースにして、目標明確化と課題共有化のために、「誰が、いつまでに、なにをやるのか」ということを見える化した、有言実行の体制を着々と整えています。
 併せて、組織の目標を、所員個人の意識に結びつけるための方策が必要であると考え、「基本理念と行動指針」を策定いたしました。
 基本理念ではこう謳っております。「私たちは、産業技術の研究・支援を推進し、企業とともに新しい価値を創造し、世界に冠たる大阪産業の発展に貢献します」これを各セクションで唱和して価値観・ミッションの共有化を図っております。
 
 今後、日本の発展にはものづくり、すなわち製造業の活性化が不可欠ですが、中小企業のまちと言われる大阪、ひいては関西のものづくりを発展させるため、我々産技研としましては、これまで以上に、利用してくださる企業への支援に「主体的に責任をもつ」ことが求められていると考えております。定款第一条には、産技研の目的として、「中小企業を支援する」と謳われています。支援という言葉は脇役と捉えられがちですが、その解釈は間違いです。主役として支援に責任をもつことで、はじめて、企業に貢献し、大阪産業の発展に貢献していると胸を張ることができるはずです。
 
 そこで、我々は今後の産技研の活動について、2つの取組をお約束したいと存じます。
 
 1つめは、ものづくりの中核を担っておられる中小企業の皆様を中心に、提案によるソリューション型支援を積極的に進めることをお約束します。ソリューションとは、顧客が困っている課題を解決する意味ですが、要はワンストップサービスで対応する「攻め」の企業支援を具体化することです。
 
 2つめは、オープンイノベーション体制の構築への取組です。 我々はこのオープンイノベーション体制構築を「つなぐ取組」と称しておりますが、府内の中小企業の皆様が人材育成、ものづくりの技術開発、そしてその事業化までの一貫したビジネスへの取組において、戦略的な方向性の下に関西がつながれていると実感できる体制の構築に貢献いたします。
 
 以上の2つの取組をスピードと柔軟性のもとに進めることが、自律した地方独立法人化の大きな意義であろうと思っています。
 
 これらの取組を着実に進め、大阪産業の発展のお役に立てるよう、より一層努力してまいりますので、今後もご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたしまして、本日の私のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

 

平成24年7月5日

地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
理 事 長  古 寺  雅 晴 

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