地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

アクセス 研究 依頼試験 設備使用 技術相談

理事長挨拶 「第1回産技研プロジェクト研究報告会」(H26.3.11)

 
 第1回目となります『産技研プロジェクト研究報告会』の開催にあたり、一言、ご挨拶を申し上げます。
 まず始めに、年度末のご多忙中にもかかわらず、この報告会にご参加いただきました皆様方に、深く感謝申し上げます。これも、産技研に対する企業の皆様の高い関心と、我々が持つシーズや研究成果に対する大きな期待の表れであると、あらためて身の引き締まる思いがいたしております。

 産技研では、平成24年度よりこのプロジェクト研究をスタートさせました。この研究は、予算を重点的に投資し、研究科横断で取り組むことにより「大阪にものづくりイノベーションの核を創成すること」さらに「ものづくり中小企業の技術開発を支援するための、強固な連携基盤を形成すること」を目的としています。それは、関西ものづくり企業が、国内外を問わず活躍するためには、戦略的な方向性の下に、オープンイノベーション体制を構築することが有効と考えているからです。
 また、ビジネスマッチング、研究開発の水平分業などをベースとしたアンブレラ産業の開拓なども期待されている取組です。産技研は、このプロジェクト研究を通じて、このようなオープンイノベーション体制の構築にも、大きく貢献していく所存であります。本日は、現時点における研究成果を広く普及し、社会に役立てていくための報告会です。

 この後、「革新型電池開発プロジェクト」、「最先端粉体設計プロジェクト」、「薄膜・電子デバイス開発プロジェクト」という3つのプロジェクト研究テーマの成果をご紹介しますが、これらのテーマは、時代の潮流と、当研究所が持つマンパワーや装置・機器といった強みを総合的に勘案して選定したものです。特に重視したのは、「概ね5年後の大阪府内企業の競争力を強化していくこと」、「新たな技術分野へ進出していくこと」、「産技研の技術開発力や支援力をより一層高めていくこと」という3点です。
 研究成果紹介のほかに、大阪府立大学の辰巳砂(たつみさご) 昌弘(まさひろ)教授による特別講演や、同時開催プログラムとして「最新機器実演会」及び「研究成果ポスター発表会」も企画しました。
 研究発表会等の開催にあたり、常々申し上げていることですが、本日は、中小ものづくり企業の皆様と、産技研研究員の出会いの場です。ぜひこの機会に、皆様のお役に立つ研究成果やシーズをお探しください。

 ところで、経済に目を向けますと、いわゆるアベノミクスの追風もあり、我が国の景気が少しは上向いてきたように感じます。企業の第3四半期決算報告に関するニュースを観ておりましても、一時よりは、明るい話題が増えてきたようです。企業の皆様と実際に意見交換をしましても、同様の印象を受けます。
 国においては、成長戦略の加速化や設備投資減税等に加え、昨年末には5兆円規模の経済対策を策定されました。いわゆる「ものづくり補助金」も極めて好評で、先日、ここ産技研で実施した補助金説明会にも、大勢の中小企業の皆様にご来場いただき、この広い駐車場が、来場者の車で埋まったほどです。このような状況からも、日本経済に明るい兆しを感じとっているところです。

 産技研は支援・研究機関として、技術で社会に貢献しています。しかし、中小ものづくり企業の皆様にとりましては、技術は極めて重要な要素であるものの、すべてではありません。資金調達、情報収集、市場調査、商品デザイン、販路開拓など、経営全般にわたり様々な課題がおありだと思います。
 そのような皆様のお役に立ち、頼られる存在となるためには、行政機関や関係機関との一層の連携強化が欠かせません。我々は、がんばる中小ものづくり企業の皆様に対して、技術支援のみならず、資金・経営面も含めたトータルサポートを実施できる体制の構築に向けた取組も着実に進めてまいります。

 本日も、様々な経営支援を実施する大阪商工会議所様と共催しております。このように関係機関とつながることで、経営支援まで含む、様々な支援活動を実施しておりますので、お困りごとがございましたら、このブルーのユニフォームの産技研職員に、何なりとご相談ください。内容に応じて最も適切な関係機関と連携し、しっかりとフォローさせていただきます。

 最後になりますが、本報告会を通じて、我々が持つ技術シーズについての理解を一層深めていただき、皆様に取りまして、意義ある一日となりますよう、心からご期待申し上げ、お祈り申し上げまして、歓迎のご挨拶とさせていただきます。 

平成26年3月11日

地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
理 事 長  古 寺  雅 晴 

イベントパンフレット