平成22年度開催行事

平成22年度総会

日 時平成22年5月12日(水)午後2時30分〜午後4時30分
場 所大阪府立産業技術総合研究所 本館2階 研修室2
1.総 会   (14:30〜14:50)
(1) 開会の辞
(2) 会長挨拶
(3) 議案審議
第1号議案平成21年度 事業報告承認の件
第2号議案平成21年度 収支決算報告承認の件
第3号議案平成22年度 事業計画(案)の件
第4号議案平成22年度 収支予算(案)の件
第5号議案平成22年度 役員選出(案)の件
以上の議案について審議し、承認されました。
(4) 閉会の辞
2.記念講演   (15:00〜16:30)
演 題 OFDM無線端末におけるRF回路歪みのデジタル補正技術
講 師
大阪府立大学大学院工学研究科 電気・情報系専攻
電気情報システム工学分野
助教林 海 氏
※OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing):直交周波数分割多重伝送方式。地上波デジタル放送、無線LANなどで用いられている。

平成22年度実践EMCセミナー

【第1回】   『TDRによる伝送路評価の基礎』(開催終了)

日 時平成22年6月17日(木)   午後1時30分〜午後4時30分
場 所大阪府立産業技術総合研究所 本館2階 研修室2
講 師
日本テクトロニクス株式会社
アプリケーション・エンジニア 神林 一郎 氏
概 要

高速化する電気信号の伝送路評価は益々重要視されるようになってきました。特にインピーダンス管理は基板上の回路だけでなく、ケーブル、ワイヤー及びそのハーネス、コネクタの分野でも行われ始めています。

伝送路評価には従来ネットワーク・アナライザが広く使われますが、障害ポイントの特定など時間ドメインの解析要求も増え、またクロストーク評価などを行えるTDR方式が注目されています。またTDRの結果からSパラメータを求める手法も確立しています。

当セミナは、TDRによるリターン・ロスなどの一般解析から、ネットワーク・アナライザでは得られない高分解能な時間ドメインでのクロストーク解析評価や、Sパラメータ演算の中で、特に今回はTDRの基礎を中心にご紹介していきます。

対 象

本セミナーはどなたでも参加頂けますが、主に次のような方々を対象にしています。

○ 電気回路設計を行うエンジニアの方

○ ケーブル、ワイヤー、ハーネス、コネクタメーカで今後インピーダンス測定が必要になる方

○ ネットワーク・アナライザをお使いの方

セミナ内容のポイント

1) TDRの基礎/インピーダンス不連続点と信号反射

2) インピーダンスの変化を測定する

3) 負荷端の違いによる反射波形の変化

4) インピーダンス測定モード

5) VSWR、定在波分布

6) VSWR最大点、インピーダンス整合によるVSWRの改善

(講習の間に随時、実機を使ってのデモを行います。)

【第2回】   『EMC設計・対策の基本とEMC対策部品の使用方法』(開催終了)

日 時平成22年7月15日(木)   午後1時30分〜午後4時30分
場 所大阪府立産業技術総合研究所 本館2階 研修室2
講 師
TDK-EPC株式会社 IC部品・EMC推進部 EMC推進グループ
菊池 浩一 氏
概 要
EMC設計・対策の基本4要素とEMC対策部品について具体例を交えながら紹介していきます。また、各設計段階でのポイントを実験事例と部品特性解析ソフト「SEAT」を用いて解説いたします。
プログラム
13:30-13:40TDK並びTDK-EPCにおけるEMC活動の紹介
13:40-15:00セミナー 「EMC設計・対策基本4要素と各EMC対策部品の使用例」
15:00-15:10休憩
15:10-16:20セミナー 「EMC設計各段階のポイントとEMCの最新動向」
16:20-16:30質疑応答

【第3回】   『IEC規格の最新動向と、ノイズ対策のツボ』(開催終了)

日 時平成22年9月16日(木)   午後1時20分〜午後5時
場 所大阪府立産業技術総合研究所 本館2階 研修室2
セミナー内容
1. IEC61000-4-4/4-5規格の最新動向と、試験のコツ (13:20〜14:30)
講   師
株式会社ノイズ研究所 テストラボ船橋
木村 英樹 氏
講義内容

• 『ラインノイズ試験〜バースト試験とインパルスノイズ試験』

IEC61000-4-4規格ed.2.0 amendment1概要や規格書からは読み取り難い「試験のコツ」やインパルスノイズシミュレータとの違いなどをお話します。

• 『ラインノイズ試験〜雷サージ試験』

IEC61000-4-5規格ed.2.0の概要や規格書からは、読み取り難い「試験のコツ」をお話します。

2. ノイズ結合の原理と対策 (14:35〜17:00)
講   師
ノイズシールドジャパン株式会社
代表取締役社長江口 次雄 氏
講義内容

• ノイズはどのようにして回路に結合するのか。

• その対策方法はどのようにするのか。

• ESD試験での異常現象について。

• バーストノイズ試験とインパルスノイズ試験について。

• 単発空間波の到来方向の検出について。

• インバータノイズの対策方法。

定例研究会

セミナー『EMIノイズ測定のノウハウ』(開催終了)

日 時平成22年11月11日(木) 午後1時30分〜午後4時15分
場 所大阪府立産業技術総合研究所 本館2階 研修室2
講 師
ローデ・シュワルツ・ジャパン(株) テクニカルセンター
吉本 修 氏
概 要
EMIノイズ測定の基礎知識の習得とスペクトラム・アナライザを用いた簡単な測定を紹介するEMI測定の基礎コースです。特にノイズの種類やスペアナとEMIレシーバの違いを勉強されたい方には最適なコースです。
プログラム
13:30-15:00時間軸と周波数軸での信号解析及びノイズの種類
15:00-15:15休憩
15:15-16:15スペアナとEMIレシーバの違い及びQ&A

技術講演会

テーマ『高周波領域における材料定数の評価技術』
日 時平成23年2月25日(金) 午後2時〜午後4時15分 (午後1時40分開場)
場 所大阪府教育会館「たかつガーデン」3階 カトレア
内 容
1. 講演『高周波における材料定数(誘電率・透磁率)の評価』
元 TDK株式会社 基礎材料部長、元 TDKテクノ株式会社 代表取締役
技術コンサルタント(高周波材料評価) 三浦 太郎 氏
概要

急速に進む移動体通信技術の発展には、通信機器と空間のインターフェースとなっている高周波システムの進歩が欠かせない。高周波システムの進歩は、キャリア周波数やクロック周波数の高周波化、通信プロトコルの進歩等だけでなく、それらの進歩を裏打ちする電子機器の進歩が必須と言える。高周波機器に使用される高周波材料の開発が機器の高性能化や回路構成簡素化につながる例は数多くあった。

材料評価は、「測定器に材料を放り込んだら、出てくるデータを鵜呑みにする仕事」と考えられるケースが多い。しかし、材料評価は「測定器と材料の相互関係」を深く考慮しなければ成り立たない。本講演では高周波材料の開発や管理に必要な「高周波材料の定数評価」の技術展望と高周波材料の進歩につながった「材料のレベルと評価技術レベルの相関」に関する実例から、「評価=測定」ではなく、「材料の性質、測定器の役割、データ解釈の重要性を深く知る事」が材料評価の本質である事を伝えたい。本講演が、「材料評価が測定器の添え物」ではなく、「技術進歩における材料評価分野の独り立ち」に寄与する事を願う。以上

2. 産技研からのご案内『産技研の高周波材料評価用開放機器について』
産技研担当職員 (情報電子部 信頼性・生活科学系 田中健一郎 他)
概要
産技研では、材料の誘電率と透磁率を測定できる同軸管および導波管測定治具、誘電率測定が可能な開放型同軸プローブ、空洞共振器等の高周波材料評価設備を保有し、研究所利用者の方々に開放しております。ここでは、各測定方法の特徴と利用上の注意点(試料加工等)を説明致します。

研究会事務局(お問い合わせ先)

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