金属表面処理科 めっき分野


最終更新日 2016年8月2日

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 製品へのクレーム・信頼性・安全性に不可欠な分析データ提供、複雑化、高度化する相談への対応業務紹介pdf
  
  めっき分野では、めっき、化成処理、アルマイト、塗装品などの湿式表面処理、製品・材料の腐食促進試験に関する技術相談(無料)、依頼試験・設備開放、研究支援等を行っています。特に、めっき技術の支援としては、生産に不可欠な工業用めっき開発、機能性めっきの実用化、資源・環境に対応する工程改良、めっき皮膜の評価方法の検討、企業とのめっき製品の開発やプロセス開発などの支援を行っています。 
  また、保有するめっき皮膜の評価装置、耐食性試験装置、表面分析・電気化学測定など各種の分析装置および技術蓄積を活用して、種々の依頼試験・製品評価や受託研究を行うとともに、技術者養成、ものづくり現場での技術相談にも対応しています。

 世界的な環境に対する意識の高まりの中, 化学物質に対する規制等が厳しくなってきています。この動きは, 従来型の生産工場からの排出規制・製品への有害物制限に留まらず, 環境に悪い影響を与える薬剤を使わないというグリーン思想の流れへ広がりをみせています。また,大企業は東南アジア, 中国への生産拠点の移行を進めており,原材料や素材についても現地調達を強めようとしています。一方, 石油を始めとする資源の価格が上昇し, 新興国での生産の活発化にともない資源・材料の獲得競争が激しく, 銅, ニッケル, 亜鉛等のベースメタルの価格上昇も懸念されます。ものづくりにおいては, リサイクルや省資源化を徹底する生産プロセスが求められ,業界においても環境・資源を考慮しないと, ものづくりができない転換期へ突入しています。
 このように厳しい状況ですが, 産業界からのめっき技術への期待は高いものがあり, 機能性が高く, 品質を保ち, 信頼性が高く, 生産効率が良いめっき技術が求められています。環境・資源の問題とめっき皮膜の高品質化・高機能化の課題を調和させるには, リサイクル技術による資源の有効利用・排水量やスラッジの低減, 新たな技術によるめっき浴の長寿命化・無廃浴化,環境負荷を低減化, 環境に優しい代替技術の導入などを図るとともに, これまでの製造プロセスの見直しを進め,めっき皮膜の高性能化・ファイン化・コスト低減への対応,めっき皮膜そのものが製品となる商品開発, 複合させた技術による皮膜の高機能化などを行う必要があります。
  私たちは, “めっきプロセスの高度化”をコンセプトに, 企業との連携を通じながら 種々の機能性表面材料の開発、プロセス導入、ものづくり支援を進めております。


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●依頼試験 ・・めっき皮膜、アルマイト等の膜厚測定、腐食促進試験など

 めっき、化成処理、アルマイト、塗装品などの湿式表面処理、製品・材料の腐食促進試験に関する依頼試験・設備開放、技術相談、研究支援等を行っています。
 

主な依頼項目と手数料

番号 試験名 試験条件 金額 備考
K101 めっき厚さ 1 試料、1成分 4,100円 1 成分 増すごとに4,100 円加算
K109 めっき厚さ測定(エネルギー分散型X線分析) 1 試料、1成分 5,600円 1 成分 増すごとに5,600 円加算
K102 亜鉛付着量試験 1 試料 5,600円
K103 陽極酸化皮膜又は塗膜厚さ 1 試料、1項目 5,500円 1 項目 増すごとに5,500 円加算
L101 塩水噴霧試験(大物100cm×60cm以下) 1 試験、1日 8,500円 1 日 増すごとに6,200 円加算
L102 塩水噴霧試験(小物15cm×7cm以下) 1 試験、1日 3,000円 1 日 増すごとに1,700 円加算
K105 キャス試験 1 試験、1サイクル 8,500円 1 サイクル 増すごとに5,200 円加算
L131 中性塩水噴霧サイクル試験 1 試験、1日 13,400円 1 日 増すごとに11,500 円加算
A318 電子線表面解析 (SEM-EDX) 1 試料、1測定 35,400円 1 測定 増すごとに6,900 円加算
A319 電子線表面解析(SEM-EDX:元素マッピング A318に加算) 1 測定 7,300円

各試験項目については依頼試験・開放機器検索画面でご確認下さい。
詳細は「顧客サービスセンター総合受付 (Tel.0725-51-2525)」にお問い合わせいただきますようお願いします。

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●機器利用 

番号 機器名 使用単位 金額 担当
A7301 蛍光X線分析装置(膜厚測定対応、エネルギー分散型) 半日 10,800円 林、長瀧

※装置使用にあたって、使い方の説明等の「指導料」を別途ご負担いただく機器があります。
※また、受託研究、依頼試験にも対応している機器もございますので、担当までご相談ください。
各貸与機器については依頼試験・開放機器検索画面でご確認下さい。
詳細は「顧客サービスセンター総合受付 (Tel.0725-51-2525)」にお問い合わせいただきますようお願いします。


【依頼試験に活用する主要機器】

複合サイクル試験機(依頼試験)


大型塩水噴霧試験機(依頼試験))


蛍光X線膜厚計(機器利用・依頼試験)


電子線三次元表面形態解析装置(依頼試験)

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  ●不溶性陽極とイオン交換膜のめっきプロセスへの導入
  ●合金めっき液の長寿命化と実用化に向けた展開
  ●めっき膜を商品とする電極創製
  ●ウエットとドライ技術の複合技術−高潤滑性硬質膜の開発−
  ●めっきの密着性評価方法の検討
  ●その他(サポイン事業支援、企業との共同研究、受託研究、基盤研究などを実施)

  保有シーズ(特許等)
   ○環境に優しい代替クロムめっき
   ○不溶性陽極を用いためっき技術の高度化
   ○微細孔を有する硬質化合物皮膜
   ○水素発生用電極の製造法
   ○Ni-Mo合金めっき皮膜
   ○溶融金属浸食性に耐えるFe-W合金めっき皮膜




 支援・協力団体:●大阪府鍍金工業組合、●電気鍍金研究会、●表面技術協会関西支部、●日本防錆技術協会など

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テクニカルシート

番号 タイトル(PDFファイル)
12004 ステンレス鋼へのめっき皮膜の密着性を確保するニッケルストライクめっき
08018 クロメート代替3価クロム化成処理皮膜の特徴と課題
04006 不溶性陽極の導入によるめっきプロセスのクローズド化
01020 腐食環境試験
99040 亜鉛および亜鉛系合金めっきの防食性能
99007 クロメート皮膜の特徴と今後の課題
97001 電子部品の腐食損傷と分析 -腐食の促進因子とその解析法-

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 研究所報告(技術報告、技術論文)

所報 タイトル(PDFファイル)
No.28 めっき皮膜の密着強度評価−各種試験による密着強度の相関性−
No.25  めっき添加剤の作用機構と表面形状制御 −“技能”から‘サイエンス’へ−
No.19  クロメート処理に代わる化成処理−電解還元法によるクエン酸浴からのモリブデート皮膜の形成−

めっき分野メンバー ページTOP
 
氏名 役職 技術分野
中出 卓男 科長補佐(工博) 湿式めっき技術、貴金属系電極材料開発、腐食促進試験
 (環境腐食試験、めっき膜厚測定など)
長瀧 敬行 主任研究員(理博) 湿式めっき技術、腐食促進試験
 (環境腐食試験、SEM−EDX分析、めっき膜厚測定、亜鉛付着量測定、アルマイト厚さ測定、蛍光X線膜厚計など)
林 彰平 研究員 電気めっき技術、腐食促進試験
 (めっき膜厚測定、亜鉛付着量測定、アルマイト厚さ測定、蛍光X線膜厚計など)


インターネット技術相談はhttp://tri-osaka.jp/tri24c.htmlまでどうぞ。
 金属表面処理科/大阪府立産業技術総合研究所