■ 第6代会長に就任して 

和田 隆博
龍谷大学 理工学部 教授
 2007年度に会長に就任しました和田です。NCFの第6代会長を務めさせていただています。NCFは、産学官の密接な協力体制を基礎に、セラミックスに関する技術向上と普及を行うことを目的として1972年(昭和47年)に設立され、1980年代のいわゆるファインセラミックスブームを経て、今日に至っています。現在、団体会員数は52社、個人会員78名で、地方に基盤を置くセラミックス関連団体の中では日本最大の組織です
 伝統あるNCFの特長は、
  1. 特別な背景をもたない自由度の高い草の根的組織
  2. 独自の技術交流活動、独創的活動の展開
  3. 材料技術者とデバイス技術者の相互交流
  4. 産・学・官の密接な連携
  5. 安い会費で高度なサービスの提供

であると考えています。この先輩から引き継いできた良い伝統を生かしつつ、新たな挑戦に立ち向かいたいと考えています。
 ニュースセラミックスレターは美しいデザインの表紙になり、内容についても大きく刷新しました。ニュースレター担当の林副会長を中心に「読んで役立つ」、「残して価値ある」ニュースレターを目指しています。今後のニューセラミックスレターもご期待ください。
 NCFの今年度の活動方針は、

  • 会員は情報を受ける以外に自ら発信できる機会を増やす
  • 会員自らが会の運営に参加する機会を増やす
  • 会員相互の交流をはかり、会全体の活性化をはかる
  • その上で、新たな価値を創造する

を掲げています。その具現化の一つが毎年12月に開催している特別研究会です。この研究会は従来から行ってきた外部講師を招いた講演会ではなく、会員自らが発表して、意見交換を行う、情報交流会を目指したものです。行事企画担当の棚橋副会長を中心に活発な議論を行い、毎回、基調講演1件、企業会員による口頭発表3件〜4件、ポスター発表約30件、交流会を実施しました。
 また、従来から好評をいただいているニューセラミックスセミナーも、これまでにセラミックスの製造プロセスや自動車用蓄電デバイスをテーマに取り上げて実施しました。多くの方々にご参加頂きました。
 NCFの活動については、行事企画担当の棚橋先生、ニュースレター担当の林先生、バイオ関連セラミックス分科会担当の大槻先生、そして、セラミックス関係の諸先輩方と力を合わせて取り組んでいきます。今後もNCFの活動にご期待ください。