講演会のご案内
次回開催の研究会
・ 第78回繊維応用技術研究会
・ 開催日時: 令和6年2月27日(火)
・会 場: ホテルアウィーナ大阪 3F 葛城(東) の間(大阪市天王寺区)
プログラム (各講師の敬称略)
◇開会 10:00
① 10:10~11:20
椙山女学園大学
上甲 恭平
演題:
ケラチン繊維の酸化染料による染色 ― 酸化染料染着のメカニズム(その2)―
概要:
酸化染料染着のメカニズムは,「染毛剤に含まれる染料前駆体と過酸化水素が繊維内部に浸透し,内部環境下で反応・重合し,拡散吸着する」とした繊維内部重合説により説明されている.前回の(その1)では,繊維内部で酸化重合するとした反応は主たる反応ではなく副次的反応であることをデータに基づき言及した.今回(その2)では,現在使用されているクリームタイプの酸化染毛剤の酸化重合染着メカニズムの複雑さと自然の妙を認識してもらえるように繊維外部溶液および溶液/繊維界面での反応に関するデータを紹介しながら議論を進めていくこととする.
② 11:20~12:30
タカラベルモント株式会社
萬成 哲也
演題: パーマ毛における内部状態変化の蛍光イメージングについて
概要:
ケラチン繊維において、還元処理等で生じるチオール基の挙動は繊維自体の性質にも影響を及ぼす。このチオール基の挙動を可視化すべく、我々は蛍光染色によるイメージングに取り組んでいる。蛍光染色では、異なる染色の組合せにより、チオール基の挙動とコルテックスやCMC等の状態との関係を調べることも可能である。この技術を用い、我々は毛髪におけるパーマ時の内部状態変化について研究しており、本講演ではその内容について紹介する。
12:30~13:40休憩
③ 13:40~14:50
ノボザイムズジャパン株式会社
金谷 麻里絵
演題:バイオテクノロジーが実現するサステナブルな次世代洗浄
概要:
持続可能な社会の実現は行政において最も重要な項目の一つであり、企業の発展・成長においてもSDGsの取り組みは必須となっている。近年ではサステナビリティに対する消費者意識も高まっており、洗浄分野でもそれを志向した製品の開発・販売が拡大している。
本講演ではバイオテクノロジーを活用したサステナブルな衣料用洗剤および硬質表面クリーナーの開発について海外の事例と併せて紹介する。
④ 14:50~16:00
大阪産業大学
田川 由美子
演題: 高分子材料の超音波洗浄およびファインバブル水すすぎ
⑤ 16:10~17:20
神戸松蔭女子学院大学
小池 謙造
演題: ヘアケア基礎講座 【その6】
髪の構造とヘアケア
概要:
日本では、古来より碧の黒髪と呼ばれ、美しい髪が尊ばれてきた。しかし、現代では化学処理などにより、髪を美しく保つことが難しい。また、加齢とともに髪の悩みも変化する。これらの感触や見映えの悩みは毛髪の構造と関係がある。キューティクル、コルテックス、メデュラの変化は、髪のくすみやパサつきなどに関係する。ケアする部位を知り適切なヘアケアを行うことで、美しい髪を保つことに役立つ。さらに、髪の構造に関連して、世界の毛髪形状とその存在意義について考察した。
◇閉会 17:30
懇親会
17:30~19:30
講師の先生方をお招きしての懇親会を開催します。できるだけ多くの皆様にご参加をいただき、意見交換ならびに交流を深めていただきたいと考えております。お時間が取れます方は、是非ご参加ください。今回は立食形式を再開する予定ですが、コロナ感染症の状況によっては着席形式にて変更する場合もあります。
※参加費:\4,000/一名様
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開催案内(プログラム)はこちらからダウンロードできます。
・参加申込はこちらの入力フォームからお願いします。
(入力フォームからの申し込みができない場合、メールにフォームでの入力項目を記載いただき、件名を「第78回研究会 参加申込」として事務局( onji”at”orist.jp(”at”は@に変えてください))まで送信ください)
体験参加を希望される方は、「お問い合わせ、体験参加申込」の連絡先までご連絡ください。(こちらをクリック)
研究会の行事について
年に3回講演会を開催しております(7月、11月、3月)
* 基本的な姿勢として以下の方針をもとに研究会の内容を計画しています