講演会のご案内
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次回開催の研究会
・ 第80回繊維応用技術研究会
・ 開催日時:令和6年11月26日(火)
・会 場: ホテルアウィーナ大阪 3F信貴の間 (大阪市天王寺区)
プログラム (各講師の敬称略)
◇開会 10:00
① 10:10~11:20
椙山女学園大学
上甲 恭平
演題:ケラチン繊維の酸化染料による染色 ― 酸化染料染着のメカニズム(その4)―
概要:
前回の講演では,酸化染毛剤の反応場が溶液と繊維表面(CMC露出部)との界面(境界層)であること,CMCに含まれている鉄(Ⅲ)、銅(Ⅱ)
イオンと過酸化水素が反応し,生成したヒドロキシラジカルが酸化開始剤となり酸化重合反応が開始されることを述べた.今回は,この触媒反応が維持するためのシステムが繊維内に存在していること,さらに界面層では重合反応がロイコ体止まりなのか,あるいは酸化体まで反応しているかなどについて見解を述べ,これまでの知見に基づいた「2環体酸化染料の酸化重合・染着機構」(繊維表面重合説)を提示する.
② 11:20~12:30
レーザーテック株式会社
菊池 航介
演題:
コンフォーカル顕微鏡の技術紹介
概要:(1)コンフォーカル顕微鏡とはなにか、を3つのポイントおよびそれらの利点でご説明いたします。
・サンプルに非接触、非破壊の撮影方式であること
・水平方向、奥行き方向ともに解像度の高い撮影方式であること
・撮影の結果、視野表面の3D形状を取得できること
(2)コンフォーカル顕微鏡の撮影原理について簡単にご紹介いたします。
(3)弊社最新モデルHYBRID+の特長として、独自技術である”白色コンフォーカル”をご紹介いたします。
※ 会場においては講演の後半、実機によるデモ観察を実施いたします。
③ 13:40~14:50
京都大学・理化学研究所
沼田 圭司
演題:クモ牽引糸の形成における分子機構
概要:クモの糸、特に牽引糸と呼ばれる糸は、次世代型の材料として期待が膨らむ一方で、その紡糸機構は未だ明らかになっておらず、クモの糸を人工的に紡糸する技術が効率的に開発されない要因の一つに挙げられている。牽引糸を構成するシルクタンパク質は、その両末端であるN末端とC末端の構造が、分子間の相互作用に寄与し、糸の形成が進行することが知られている。遺伝子組換えタンパク質を利用した非常にシンプルな実験系から明らかになってきている分子機構を紹介する。
大阪公立大学・株式会社イロラボ
酒井 英樹
演題: 測色の基礎と複雑形状物の色彩・光沢の同時非接触測色システムの紹介
概要: 色彩計、光沢計、3Dスキャナなど、モノの外観情報(色彩、光沢、形状)を計測する機器は数多く出回っているが、表面に凹凸や光沢があったり、半透明なモノに対しては誤差が生じやすい。機器のみでは完全な外観情報を取得できないことから目視検査、つまり人の眼に頼ることになるが、目視では数値的なデータの蓄積や遠隔への情報伝達は難しい。我々は、これらの問題を解決するために、可動式光トラップによって機器測定を困難とする原因である光沢成分を制御し、測色困難物の色彩分布及び光沢分布を正確かつ同時に測定する方法を考案した。測色の基礎とともにそのシステムを紹介する。
⑤ 16:10~17:20
神戸松蔭女子学院大学
小池 謙造
演題: ヘアケア基礎講座【その7】 髪の艶:測定方法、影響する因子及び価値
概要:
美しい髪は女性の美しさを表現する一つの重要な要素であり、日本では古くからその髪の美しさは、碧の黒髪、ぬばたま(射干玉)の黒髪などとたたえられてきた。髪の艶は美しさを表す重要な因子であり、近年では、そのつやを称して、天使の輪という表現で、くっきりした艶の美しさを表現したりしている。一方で、本来美しい髪が、さまざまな化学処理あるいは物理的な刺激により、その本来の輝きを失うことが多い。今回は、髪の艶にフォーカスを当て、その評価法や髪の艶に影響する構造的な因子などについて紹介する。
17:20~17:30
閉会挨拶・事務連絡 (17:30終了)
懇親会
17:30~19:30
講師の先生方をお招きしての懇親会を開催します。できるだけ多くの皆様にご参加をいただき、意見交換ならびに交流を深めていただきたいと考えております。お時間が取れます方は、是非ご参加ください。今回は立食形式を再開する予定ですが、コロナ感染症の状況によっては着席形式にて変更する場合もあります。
※参加費:\4,000/一名様
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開催案内(プログラム)はこちらからダウンロードできます。
・参加申込はこちらの入力フォームからお願いします。
(入力フォームからの申し込みができない場合、メールにフォームでの入力項目を記載いただき、件名を「第80回研究会 参加申込」として事務局( onji”at”orist.jp(”at”は@に変えてください))まで送信ください)
体験参加を希望される方は、「お問い合わせ、体験参加申込」の連絡先までご連絡ください。(こちらをクリック)
研究会の行事について
年に3回講演会を開催しております(7月、11月、3月)
* 基本的な姿勢として以下の方針をもとに研究会の内容を計画しています