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□第58回繊維応用技術研究会

 

開催日時 : 平成28年3月10日(木)、10時~1730

会   場: ホテルアウィーナ大阪 3F信貴の間

 

 

10:0511:05    KRA羊毛研究所 新井 幸三

演題:平衡反応を利用するチオグリコール酸パーマネントウエーヴの化学と技術

概要:チオグリコール酸(TGA)パーマ第1剤にジチオジグリコール酸(DTDG)を加える反応系が屡々用いられ、その効果を検証するいくつかの論文が公にされている。TGADTDGを含む平衡反応を利用するダメージレスのウエーヴ形成について述べる。

  

11:0512:05   岐阜大学地域科学部 庄 健二

演題:岐阜アパレル産地の再生振興を中心とした産学官の取り組み

概要地方のアパレル産地の衰退が叫ばれて久しい。円高による海外への工場移転や技術者流出、高齢化による縫製技術の継承不全などの産業空洞化の課題は、中小企業が多い地域のアパレル産業単独ではもはや解決不能となっている。そこで、岐阜アパレル産地では、企業間連携と統一施策の打ち出し、人材育成やイベント開発等を強力に推進するための業界団体「岐阜ファッション産業連合会」を設立し、岐阜県、岐阜市からの行政支援及び岐阜地域の大学、短大との連携組織「産官学連携推進本部」の設立も合わせて、岐阜アパレル産地の再生振興事業を行っている。本講演では、産官学が一体となって開催するファッションショー「岐阜マザーズコレクション」などの取り組みと成果を紹介する。

  

[ヘアケア技術シリーズ]

13:1514:15    株式会社マンダム 岡本 将典

演題:ヘアスタイリング剤の基礎知識と最近の技術動向

概要:ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアスプレーなど、スタイリング剤には多くの剤型が存在する。時代と共にトレンドヘアスタイルは変化し、そのヘアスタイルに適した剤型が時代ごとに生まれ、スタイリングカテゴリーの技術開発は進んできた。本講演では、トレンドヘアスタイルの変遷と各剤型のとの関係性、スタイリング剤市場動向、剤型ごとの処方構成および特長、スタイリングカテゴリーにおける最近の技術動向について説明する。

  

[大学発、繊維最先端研究シリーズ]

14:1515:15    信州大学繊維学部 木村 睦

演題:IoT時代のスマートテキスタイル

概要:様々なモノがインターネットにつながり、いろいろなサービスが受けられるIoT時代の中での、衣類やインテリアなど繊維製品のスマート化について概説する。講演では導電性繊維およびデバイス化に関する講演を行う。

  

[分析技術基礎講座]

15:2516:25     滋賀県東北部工業技術センター 岡田 倫子

演題:羊毛や毛髪はTEMSEMでどのように見えるのか?

概要透過型電子顕微鏡(TEM)や走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて羊毛や毛髪を観察する方法は古くから行われているが、これらの機器は今なお発展し続けている。今日はSEMTEMで羊毛や毛髪がどのように見えるのか、またこれらのTEM像やSEM像から何がわかるのかについて紹介する。

  

 16:2517:25    椙山女学園大学 生活科学部 生活環境デザイン学科   上甲 恭平

演題:羊毛・毛髪への染料粒子の浸透はどのように捉えればいいのか!!(後編)

概要:羊毛繊維の染料浸透メカニズムについては,染色に携わる研究者や技術者が多かった時代では興味ある課題として活発に議論されてきたが,最近では話題に上ぼることも少なくなってきた.一方,美容業界では,染毛部門は重要な位置を占めており,染毛に携わる研究・技術者にとっては毛髪への染料の浸透挙動は関心事の一つである.しかし,多くの人々が嘗ての羊毛技術者のように染色現象および理論を十分に理解しているかとなると少し疑わしい.本講演では,これまでに明らかにされてきた羊毛・毛髪への染料の浸透挙動を細胞組織学的アプローチ,平衡染色論的アプローチ,染色速度論的アプローチに分けて整理してみたので紹介する.

 

 

 

 

 ※講師の先生方の敬称略

  


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