] 第4回研究会(H29年度)|生産技術研究会
生産技術研究会
第4回研究会(H29年度)

第4回研究会『耐熱合金の高精度・高能率加工を実現する革新的加工技術』

 11月8日に第4回研究会「耐熱合金の高精度・高能率加工を実現する革新的加工技術」を開催しました。
講演では3名の講師の方をお招きして,電解加工を中心に電気エネルギーを使った加工技術について紹介して頂きました。
講師の方とタイトルは以下の通りです。

(1)電気加工の技術動向 ―放電加工、電解加工、表面処理の新しい技術と適用例― 静岡理工科大学 後藤昭弘 氏

 

(2)難削材の高能率加工に関する現状と展望 ~GE社BlueArcTMの紹介等~ 三井精機工業株式会社 下村栄司 氏

 

(3)精密電解加工機の特徴と加工事例  APCエアロスペシャルティ株式会社 松尾敏幸 氏

 

 静岡理工科大学の後藤先生からは,放電加工と電解加工の原理や最近の動向についての紹介がありました。
これらの加工法は硬さの影響を受けないことから,超硬など硬い材料への適用が検討されていますが,先生が現在内閣府のプロジェクト事業SIP「次世代型電解加工機の研究開発」で取り組まれている超硬の電解加工の状況などについてもお話し頂きました。
 三井精機工業(株)の下村氏からは,GE社が開発した金属材料の除去加工技術Blue ArcTMについて紹介して頂きました。
Blue ArcTMは数10V,数1000Aの電気エネルギーを用い,金属材料を除去加工する方法で,チタン合金やニッケル合金など難削材の加工への適用が検討されているとのことでした。
加工速度は切削加工の4~5倍だそうです。
 APCエアロスペシャルティ(株)の松尾氏からは,同社の精密電解加工機を用いた加工事例の紹介がありました。
電解加工は非接触,非熱加工なので,例えば幅0.5mm,深さ10mmのストレートな溝加工も可能ということでした。
他の方法では困難な加工も実現できる可能性があり,興味深い加工方法でした。



研究会の様子 

戻る