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2月14日に第7回研究会「欧米におけるプラスチック成形技術・金型技術の最新動向 ~熱可塑性CFRP、バイオプラスチック~」と題して研究会を開催しました。
研究会ではお二人の講師をお招きして講演して頂きました。
講演タイトルと講演者は以下の通りです。
①「熱可塑性CFRPの量産・再利用における金型技術の重要性」
近畿大学 理工学部 機械工学科 教授 西籔和明 氏
②欧米におけるプラスチック射出成形技術・金型技術の最新動向」
小松技術士事務所 所長/(一社)日本合成樹脂技術協会 理事・特別会員 小松道男 氏
近畿大学の西藪先生からは近畿大学で取り組まれている金型プロジェクトとCFRPの最新の加工技術の紹介がありました。
CFRPはプレス成形だけでなく,引抜き成形や融着接合といった技術についても開発がなされていることを紹介して頂きました。
小松技術士事務所の小松氏からは「K2016(第20回国際プラスチック・ゴム見本市)」の話を中心に樹脂に関する国際的な動向を紹介して頂きました。
特に印象的だった話は,プラスチックの環境問題に関する話です。
プラスチック製の容器がゴミとして海に流れ,これらのプラスチックが毒性の強いPCB(ポリ塩化ビフェニル)を吸着し,そのプラスチックが魚に取り込まれ,その魚や魚を食べた動物を通して人体への健康被害をもたらしており,それを防ぐために自然由来の生分解性の樹脂の利用が今後,増えてくるとのことでした。
その他,CFRPの自動車や航空機への利用などについての話もありました。
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