地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所

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理事長挨拶 「第4回大阪府立産業技術総合研究所・大阪市立工業研究所合同発表会」(H26.11.27)

 
 「産技研・市工研 合同発表会」の開催にあたり、一言、ご挨拶を申し上げます。
 まず始めに、ご多忙中にもかかわらず本発表会にご参加いただきました皆様方に深く感謝申し上げます。

 両研究所は、「新たな製品や新しい技術に結び付く研究開発を行い、大阪産業の発展に貢献すること」を目標として研究に取り組んでいますが、本日は、その成果として、幅広い技術分野から60テーマに及ぶ発表をいたします。また、「ますます進歩する高放熱性高分子材料とその技術について」及び「金属系3Dプリンティングの概論と産技研における研究開発」という二つのテーマについては、両研究所の研究員による特定講演も企画しました。
 本発表会は、中小ものづくり企業の皆様と、両研究所研究員の出会いの場でもありますので、ぜひこの機会に、皆様のお役に立つシーズや研究成果をお探しください。

 産技研では、研究成果を積極的に企業の皆様に技術移転し、製品化していくことに力を入れています。この場をお借りして、その取組について2点をご紹介したいと思います。
 1つ目は「公募型共同開発事業」です。今年度からの新たな取組として、産技研における研究成果を活かして、企業の皆様と共同で製品開発を行う事業に取り組んでいます。すでに今年7月から8月にかけて開発テーマを広く公募した上で、「産技研の技術を活かすことができるか」、「2年の開発期間で製品化が可能か」、「販路まで見据えた事業計画が具体的か」等といった観点から選定し、11月から、5社の企業様と共同開発を始めています。この共同開発では、産技研の高い専門性を有する研究員と、産技研が保有する高性能な評価・分析装置等を、企業の皆様の製品開発にフル活用できる点が最大の魅力です。企業負担を軽減するために、産技研が分担する課題への取組みについては、産技研が費用負担することとしています。
 また、大阪府商工労働部等と連携を密にすることで、技術的な支援だけではなく、事業計画の見直しや販路の開拓、知財戦略の策定といった「ビジネス」の部分まで、伴走して支援をしてまいります。「ビジネス」の部分まで支援していくためには、産技研と、行政機関や関係機関の一層の連携強化が欠かせません。そういった観点も踏まえて、経営支援を始め様々な企業支援を実施する大阪商工会議所様と、この発表会を共催いたしております。

 2つ目は、12月から立ち上げる「ものづくり設計試作支援工房」です。本日の配布資料に、工房のパンフレットがございますのでご覧ください。産技研では、RPと呼ばれる積層造形技術について、世界に先駆けて早くから取り組んで参りました。本日の産技研側の特定講演が「金属系3Dプリンティングの概論と産技研における研究開発」でありますとおり、重点的に取り組んでいる技術です。
 この工房は、(特定講演でご紹介するものよりも)汎用型の3Dプリンターをはじめとする3Dの造形装置や加工機を活用して、企業の皆様に、より手軽に試作に取り組んでいただくことを目指して整備するものです。3Dプリンターは、様々なところで話題に上がっているものの、いざ企業内で実際に生産活動に使用するとなると、3Dデータにおける設計から造形にかかる技術に様々な課題があり、導入に踏み切れないでいる企業の皆様も少なくないのではないかと感じております。そのような企業様に、ぜひご活用いただきたいと考えております。

 以上のように、産技研では、研究によって得た知見について、製品化という「出口」を常に念頭に置いて取り組んでいます。どうか、本発表会を通じて、関係者の皆様方に我々が持つ技術シーズについての理解を一層深めていただき、皆様に取りまして、意義ある一日となりますよう、心からご期待申し上げ、お祈り申し上げまして、歓迎のご挨拶とさせていただきます。 

平成26年11月27日

地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
理 事 長  古 寺  雅 晴 

イベントパンフレット